河合塾コスモ教務 佐藤 敦
新制度になって初めての試験が実施されました。
今回、新制度導入にあたって焦点となっていたのは以下の点でした。
1. 新指導要領準拠の初めての試験であり、なかでも理科の内容の変化がどの程度なのか?
2. 新試験で英語が必修科目となったけれど、これまでの合格率(約6〜7割)を考慮して試験内容をレベルダウンするかどうか?
これらに注目しつつ本日の試験内容についてコメントします。
●理科総合
昨年までの「総合理科」の実験・探求問題中心の出題から知識問題中心の出題へと傾向が変化しました。各分野(物理・化学・生物・地学)毎に2問ずつの出題となっており、全8問中(問1〜2 物理分野、問3〜4 化学分野、問5生物地学総合、問6生物分野 問7地学分野) から4題を選択して解答する形でしたが、それぞれの問題レベルは易しくなっており、非常に合格し易い科目となったといえます。しかしながら、「理科総合」は本来AとBに別れている科目であり、選択制とはいえ、今回のように4分野をまとめて出題するのは受験者にとっては混乱を招き易かったかもしれません。
● 英語
実施前の予想通り、必修科目となった事を配慮して試験内容のレベルダウンがあったようです。特に長文問題にその傾向が顕著に表れています。詳しい分析は後に正式のものを出しますが、少なくとも長文量が減っていることは事実です。
● 国語
現代文でここ数年、第2問で戯曲的なものの出題が続いていたが、それ以前の評論系の文章にもどり難易度は少しアップしたかもしれませんが、合格率に関わるほどの変化とは言えないでしょう。
● 現代社会
問1〜3が共通問題で、問4〜8の中から1題・問9〜12の中から1題の計5題分解答する形式となりました。出題文や出題形式に若干の変化がありましたが、得意分野に絞って解答できるようになったといえます。
1日目の試験を総括的に見て、新試験は5教科8科目の内容・レベルのバランスを取って最低限の高校卒業程度資格を認定するという旧大学入学資格検定試験と大きな変化はないというのが現時点での感想です。
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